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研究課題紹介

戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)とは

戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)は、内閣府が設置した総合科学技術・イノベーション会議(CSTI) が司令塔機能を発揮して、府省の枠や旧来の分野を超えたマネジメントにより、科学技術イノベーション実現のために創設した国家プロジェクトです。真に重要な社会的課題や、日本経済再生に寄与できるような世界を先導する課題に取り組んでいます。
各課題を強力にリードするプログラムディレクター(PD)を中心に産学官連携を図り、基礎研究から実用化・事業化、すなわち出口までを見据えて一気通貫で研究開発を推進しています。

(詳細は、内閣府SIPのHPをご覧ください。)



プログラムディレクター(PD)

  • 課題名:統合型ヘルスケアシステムの構築
  • プログラムディレクター(PD):永井 良三(自治医科大学 学長)
  自治医科大学HP



実施体制

  • 研究開発課題ごとにプログラムディレクター(PD)を選定し、ガバニングボード(有識者会議)の承認を経て、内閣総理大臣が任命します。
  • PDは関係府省の縦割りを打破し、府省を横断する視点からプログラムを推進します。そのためにPDが委員長となり、関係府省等が参加する推進委員会を設置します。
  • 「ガバニングボード」(構成員:総合科学技術・イノベーション会議有識者議員)を随時開催し、全課題に対する評価・助言を行います。
  • プログラム統括チームは、ガバニングボードの業務を補佐します。
      
実施体制

研究開発責任者

  • 公募により、各テーマの研究開発責任者が決定しました。
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研究推進法人

  • 研究推進法人:国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)
当センターでは、円滑にプログラム推進できるように研究推進法人としてプログラム運営を支援しています。
当該課題を推進する研究開発責任者(研究推進法人から研究を受託する者)の公募、委託研究契約等の締結、資金の管理、研究開発の進捗管理、関連する調査・分析、広報活動等、その他研究開発の推進に当たって必要な調整を行います。

課題「統合型ヘルスケアシステムの構築」について

本課題では、医療デジタルツインの実装により医療・ヘルスケアにおける「知識発見」と「医療提供」の循環が自律的に促進され、医療の質向上、健康寿命延伸、医療産業振興、持続可能な医療制度に活用されることを目指します。そのために、医療デジタルツインを活用した医療・ヘルスケア課題のソリューションの「事業」化と、医療デジタルツインに必要な「技術開発」に取り組みます。

研究課題1


デジタルツインとは、「現実世界(物理空間)の情報をデジタル化し、仮想空間(デジタル空間)上に再現したモデル」です。これを基に、現実に近いシミュレーションを行い、社会にフィードバックして制御します。そのために、医療現場の個々の情報、日常生活における健康情報、国と自治体が管理する情報を活用し、1.知識発見、2.医療実践・患者支援、3.地域医療 のための3つのデジタルツインを構築します。


5つの視点での取り組み

本課題におけるミッションの達成に向けて、社会実装に関わる現状・問題点を踏まえ、必要となる取組を5つの視点(技術開発・制度・事業・社会的受容性・人材)で抽出し、個別の研究開発テーマの目標を達成するだけでなく、これらの5つの視点での取組の実施や見直しを通じて、ミッション全体の達成を図っていきます。

サブ課題

本SIPでは、事業としてサブ課題A、B、Cを、技術開発としてサブ課題D、Eを実施します。サブ課題A、B、Cは、医療従事者・産業界、患者・医療機関、地方自治体等の受益者を明確にした上で推進し、サブ課題テーマD、Eは事業開発における各ソリューションの質・拡張性を担保する基盤技術を開発します。

  • 【サブ課題A:研究開発支援・知識発見ソリューションの開発】
包括的に収集・統合された医療データセットを蓄積・分析するための医療データプラットフォームを構築します。これにより、新しい診療手法や新薬・医療機器の研究開発に貢献する医学知識の発見、及び医療の質の向上を実現します。

 

  • 【サブ課題B:患者・医療機関支援ソリューションの開発】
高度な医学知識を基に、実際の医療現場・患者生活を支援するソリューションを開発・実装します。これにより、医療の質向上、患者自身の健康管理に加え、多種多様な医療関連サービス事業者の参入を促し、経済価値を創出します。

 

  • 【サブ課題C:地方自治体・医療介護政策支援ソリューションの開発】
地方自治体の意思決定に資する医療、介護、健康、災害等の地域データを分析する医療データプラットフォームを構築します。これにより地方自治体の医療資源最適配置・財源調整支援、及び地域共生社会のための安全ネットワークを実現します。

 

  • 【サブ課題D:デジタルツインのための先進的医療情報システム基盤の開発】
医療デジタルツインを活用したソリューションの実現に向けて、電子カルテ・部門システム等に蓄積された医療データを、ベンダー・システムの垣根を越えて収集・統合するための基盤・技術を開発します。

 

  • 【サブ課題E:大容量医療データ解析基盤技術の開発】
医療デジタルツインの社会実装を支える、多種多様な大容量データの高効率管理・高速処理・高次解析するための基盤・技術を開発します。また、電子カルテを中心とした大量の医療文書を高精度かつ効率的に処理する自然言語処理(NLP)技術を開発します。


     研究課題2